ブレンドモーターの交換

| 2件のコメント

94年式セカンドレンジ(LPレンジ)、ブックマークが点いたよ!ってことで入庫、テスター診断。

運転席、助手席のブレンドモーターの不具合記録。リアルタイムモニターで見ても、パネル操作で数値が動かない。 完全に固着している様子。
一度故障を消去してみるも、エンジン始動、自己診断モード中にブックマークが再点灯。

お客様と相談。
最低でも2つ交換が必要になるけどどうします?
「どうせだから3つとも全部やっちゃいましょう!」との回答

そもそもこのブレンドモーター。2つとか3つとか言ってますが、部品の供給形態は「3つセット」です。
運転席、助手席の温度をコントロールするフラップモーターと、全体の風向き、方向を変化させるフラップモーターの3つがセットになり、「ブレンドモーター」といわれる部品になります。
しかし、テスターなどで診断すると故障している個所が3つすべてというケースが少なく、しかも3つすべて作業すると、部品、工賃がかなり高額になるため、事情を知っている方は「1つ」、とか「2つ」の個別交換を選択されるというわけです。
そうすれば次回違う場所が不具合になった時に、使用しなかったモーターを使い修理することができるというメリットもありますしね。

今回は3つ。お客様のリクエストなのでご期待に添える作業をすることにしました。

この「ブレンドモーター交換」の作業。
やり方は様々、いろいろな方法があると思います。要はモーターが交換できればいいのですから・・・

しかし3つ交換を依頼され、ショップとして作業するのであればこの方法がベターだと思います。
見えないところであっても、「どこも壊さない」、「どこも加工しない」で交換できます。

ヒーターユニットの左に1個、右に2個、これがブレンドモーター。これを交換しますが、ここまで分解すればダクトの固定スクリューも破壊しないで外せるし穴を開けないでも済みます。
そうすればダクトを左右に動かせるので、普通のポジドライブのドライバーでモーターを楽に取り外すことができます。

交換したブレンドモーター。写真上の左が車両についていたもの、右が新品。
取り外したモーターの左右フラップモーター。配線の途中がギボシ結線に替わってました。
個人的にはこのやり方はおすすめできません。ただでさえ信頼性の低いブレンドモーターが、ギボシにより接触不良などで更に動作不良を起こしかねない作業です。
せっかく1つでも2つでも交換するなら、HEVACコネクターのピンを抜いて入れ替えるところまでは、最低でもしたいものです。

組み付けです。
3つのモーターを取り付け、配線も元の通り取り付け、クランプし、コネクターを通し完了。

あとはダッシュボードを元通り取り付け、組み付け後テスターにて故障消去、ライブデーターで作動確認して終了。セルフチューンはなし(笑)

現在、登録され実際走行や使用されているセカンドレンジで、この作業をしたことがない車両はまずないんじゃないかと思うほど多いですよね。この不具合。
この車両も過去の作業実績があり、あちらこちらで加工や破損跡、取り付けビスの種類が違ったりなかったり・・・

最近では、「3つ全部交換して」という方も少なくなってしまったので仕方のないことですけどね。

2件のコメント

  1. 素晴らしい。

    初めて見ました。この作業。
    あ、正しい行程ってこと。
    きれいですね。
    きれいと言う事は素晴らしい。

    • 昔・・・
      って10年も前はこれが当たり前の光景でした。
      時が経ち、保証作業(メーカークレーム)も減り、有償になってから激減しましたね。
      お客様の負担を考えれば当然の流れだと思います。
      この作業工程を知っているのと知らないのとでは、ヒーター周りの構造の知識や、どうすればどうなるといったことが
      分からず、やみくもに邪魔なものを破壊しかねません。
      個人ユーザーで作業することはチャレンジ精神でよいことだと思いますが、不必要な2次的な不具合を誘発することに
      なることも多いです。
      何事も基本を知った上での応用だという事をわきまえてほしいものですね。
      自分の立場に置き換えても、同様の気持ちで車と接したいと思います。

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