ディスカバリー3(LAディスコ)2006年モデルで、車高が下がらない。
ハイモードからノーマルモードやノーマルモードからアクセスモードに移行しようとするとエクステンデットモードに勝手に入ってしまい車高が下げられない。
駐車中にこの操作をすると必ずこの症状になるけど、少し走行(10~20Km/hぐらい)しながら下げる操作をすると20秒ぐらいかかるけど何とか下げることができる、ちょっと不思議な現象。


AMKのコンプレッサーを使用している車両だとエキゾーストサイレンサーの詰まりなどでエアーが排気されず、所定の時間に下がらないので、エアサスECUが何か障害物があると判断して車高を上げてリスクを回避するシステムになってるけど、この車両のコンプレッサーはHITACHI。
メーカーはHITACHIを捨ててAMKの使用を推奨しているけど、コンプレッサー自体は悪くない、現にサービスアクションとしてコンプレッサーではなくドライヤー関係のエア漏れの修理手順などを実行するように指示しているので、コンプレッサー自体ではなく、コンプレッサー周辺の加圧システムのレイアウトに問題があるものだったと推測されます。
まあそれは置いておいて、この車両。
よく観察すると下げようとするとフロントが少し下がってから、リアを下げようとしたときに警告音とともにエクステンデットモードに移行しようとする。
という事はリアの車高を下げる時に何か不具合があると判断。
エアライン、エアスプリング等を点検するも問題ない。
リアのバルブブロックを点検。

見た目には問題なさそうだけど、分解できるところまで開けてみると、どうもOリングの密着が悪かったのか、水が浸入したような形跡がある。
軽く清掃して組んでみたけど変化なし。
新品に交換して無事に症状改善。

原因は恐らくバルブブロック内部に水が浸入し、プランジャの動きが悪くなり、完全固着ではなく、かなりの圧力がかからないと開かないという不具合でした。
ディスコ3、4はブレーキパイプの腐食なども結構あります。
雨水や湿気に弱い車両なのかもしれません。