ディフェンダーTd5(98~06)で燃料(軽油)漏れ。
正しくはちょっと前に燃料ポンプを交換した車両が燃料漏れで再入庫。
症状は燃料を満タンにしたらタンク周辺より燃料がダダ漏れ。エンジンを切って停止(駐車)していると漏れが止まる。
そんな症状。
これは交換した燃料ポンプの初期不良かと考え、タンクを降ろしてみる。
降ろしてみるとなぜかポンプの上下にガタがあロッキングリングが緩んでいる。
特にポンプやリング、シールなどに破損や割れ、ズッコケもなく、取り付けミスなども見つからない。
当然リングは規定トルクで締めた。
緩みの原因を考えていろいろ点検、交換した新品と以前ついていた部品を比較してみる。
たまにあるのはこの白いアダプター。
燃料タンクとポンプの間に挟み込むプラ部品で、これに亀裂が入って燃料が漏れることがあります。
交換した新品を点検するも、割れや欠け、形状の著しい変形などもない。
念のためロッキングリングも点検。
車両についていたリング。
こちらが交換したリング。
恐らく原因はこれ。
先のアダプターをタンクに取り付け、シールを入れてポンプを挿入、その後このリンクで閉めるのだけれど、規定トルクで締め付けていくとこのリングの突起部分が白いアダプターの切り欠きに当たり、カチカチカチと音がしてトルク締めプラス緩み止めの役割をして逆回転しない構造になってる。
だけどこの2つのリングをよく見ると、新しく交換した方のリングの切り欠きのパンチングがどう見ても薄い、ちょっとしか出ていない。
だからアダプターの切り欠きに当たる部分が少なくロックの効きが甘く走行振動で緩んだ。
これしか考えられない。
アダプターもリングも純正の新品。
念のため在庫のものも確認すると同じような薄いロックの切り欠きになっている。
恐らく、いつからかこのロックを作成する型が摩耗したか、サプライヤーが変更になったか、何かしら製造工程が変わったか、それともたまたまこのロットだけダメだったか・・・。
真相はわかりませんが、暫くは確認して取り付けた方がよさそう。
実はセカンドレンジ後期、ディスコ2も同じリングとアダプターを使用するタイプなので、今後暫くは注意が必要ですね。
今回の件はお客様に大変ご迷惑をおかけしました。