2023/05/28
から nozaki
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足回りから異音

ディスカバリー3、4で走行中やブレーキ時、または段差を超える時などにコトコト、ゴツゴツ音。酷い場合はガキン音がする。
そんな時はフロントのロワアームブッシュやボールジョイントの劣化が原因のことが多いです。

これです。
フレーム側のブッシュ、ナックル側のボールジョイントが原因なのでそれらを交換すれば済む話なんですが、ブッシュ、特にフロント側のブッシュは脱着するのに専用のSSTが必要になり、結構面倒です。またアーム自体も損傷や劣化をしている個体も少なくないので、アームごと(ASSY)交換する方が多いです。
しかも最近、この作業が非常に多く、作業もすんなりいかないことが多いです。かなり色んな道具を使って四苦八苦して交換してます。
交換後はホイールアライメントがずれるので、前後ともアライメント(キャンバー、キャスター、トーなど)を測定、狂っている箇所は基準値に入るように調整します。


純正のアームですが、フロント側のブッシュがここまで切れるのは珍しいですね。

また、同じような足回りの構成なんですが、レンジローバースポーツはこの症状が少ないです。
上に乗っかっている箱の形状なのか、車中や重量バランスなのか、それとも絶対的な個体数が少ないからなのか・・・

2023/05/13
から nozaki
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サイドブレーキレバー

ディフェンダー(08年モデルTdci)で、サイドブレーキレバーが上まで上がるようになった。
その直前にパキッと音がした・・・。

何かが起こった音でしょう。

レバー周辺を見ても折れたり曲がったりしている部分はなし。
となるとセンタードラムを開けることになります。

ガイドのスプリングが不自然に盛り上がってますね。
ワイヤーを外してみると・・・。

やはり切れてました。
年式の割にはドラムの内側もワイヤーも表面が錆びて劣化してます。
現在は降雪地帯を走行している車両ではありませんが、過去にそういう地域で使っていたか、いつも湿気の多いところに保管されていたか・・・。

とにかくワイヤーを交換して、ライニングの調整、ワイヤーの調整をして無事終了です。

2023/04/15
から nozaki
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20年モノ

先日、ディフェンダーのドア内張を剥して作業をしようとしたところ、こんなものが貼ってありました。

オーダーシートですかね。

制作ラインにこの個体が流れた時に装備される内容が明記してあります。
03年と書いてありますので、まさに20年モノ。
よく今まで残ってましたね。
というか販売された車両にこれをつけたまま出荷するメーカーもどうかと思いますが。
ですが、こういうシートや落書き(?)は結構ありますね。
色んな場所を分解したり下回りのあまり見えない部分などを点検すると、結構マーキングがあります。
その当時は結構こういうものにおおらかだったんでしょうね。今では考えられないですけど。

まさにこれが作られた頃、工場見学をさせていただいた時の、笑顔で誇らしげに組み立てしていた作業員の顔を思い出しました。

2023/04/01
から nozaki
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オイル漏れ

相も変わらずオイル漏れネタです。

オイル漏れにもいいオイル漏れ(?)と悪いオイル漏れ(?)があります。
細かい定義やポリシーは各々で違うと思いますのでここでは割愛します。
MID LANDでは比較的オイル漏れに関しては寛容だと思いますが、オーナーさんの強い要望があれば、場所によっては完治するものも多いです。
ただ、中にはここから漏れたらダメ、すぐに修理が必要という個所も多々あります。
今回の部分もそんな事例でした。


300Tdiエンジンのココ。
オイルフィルターハウジングのオイルクーラーホースの付け根のハウジング。
ここからエンジンを掛けるとダダ漏れに。

ひとまずクーラーハウジングごと外します。

分解していくと・・・、


サーモスタットが出てきます。
そのハウジングのOリングが熱で硬化して密着が悪くなりオイル漏れ。

取り外してもハウジングのテーパー形状のまま、ゴムも切れてはいませんがカチカチです。
これでは密着もせず、隙間を埋めることもできません。

ただこれ、恐らく4半世紀モノなので逆によく持ったなという感じですよね。

2023/03/25
から nozaki
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68号

LANDROVER LABORATORYという雑誌が今回の68号で廃刊となる。
正確には書籍コードもないただの同人誌だ。
隔月で発行される4~50ページのパンフレットのような厚さで、内容も特に興味を強く引くようなものはない。
旬な情報もなければ過去の歴史の深堀も大してない。
巻頭のマック木下さんのコラムを楽しみにするぐらいしか読む場所がない雑誌だった。

そんな雑誌に初号から最終号まで広告をだしていたランドローバーのショップやディーラーは数えるほどしかないはずだ。
手前みそだがMID LANDはその数少ないショップのひとつだ。
店頭販売も最後までやっていた(売り上げは、・・・?だが)。
他社がどうして途中で広告を辞めたか、またはMID LANDと同じく、どうして最後まで広告を続けたか、それは各社の考えもあるだろうし、雑誌の内容、方向性、色々なしがらみ、事情、情勢の変化などもあるかもしれない。

以前、LAND ROVER MAGAZINEという日本国内向けの雑誌があった。こちらは書籍コードもあった書店にも並んでいる雑誌で、季刊で毎号100ページを超えるボリューム。内容も毎号多岐にわたりランドローバーの当時のインポーターとのタイアップもあり、様々な情報や知識が掲載されていた。
そんなMAGAZINEも実質的に59号で終わってしまうわけだが、その最終号にMID LANDを紙面で紹介して頂いた。当時店を立ち上げて間もないタイミングで、右も左もわからず、大した伝手もないしがない小さな工場を、モノクロだけど見開きで2ページも。
しかも無料で。
掲載に当たっては当時の編集長との間を取り持っていただいた方や間接的にかかわってくれた方がいたから実現した話なので、その方たちにも感謝しかない。
ディーラー時代からショールームに読み物として毎号本棚に設置してあった本。ある意味憧れであったMAGAZINEに自分の店が掲載された嬉しさは今でも憶えている。
私が広告掲載を続けた理由は単純にこれだけだった。
また、広告掲載を最後まで継続できたことにも感謝だ。

気が付いたら発行号数だけならLABORATORYはMAGAZINEを超えていたことになる。
目標としていた号数までには到達できなかったが、大した記録だ。

木村さん、お疲れさまでした。